韓国で身代金用に警察が用意した偽札が市中に流出

国家が作った偽札を正当に手に入れた場合、誰が責任を取るべきか?は思考実験としては面白いけれども韓国で実際に起きてしまったらしい。

  • そもそも国家機関が偽札を用意することは法的にアリなのか?
  • 犯人が偽札を使用したことで被害を受けた店舗に誰が保証するのか?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090221-00000532-san-kr

大失態「警察が作った偽札」市中に流通 韓国、誘拐事件身代金に用意

【ソウル=水沼啓子】ソウル市内のパン屋の女性店長(39)が誘拐された事件で、犯人側に渡す身代金として警察が用意した偽札が市中に出回り、大騒ぎになっている。承認なしに紙幣を勝手に偽造された韓国銀行側は当惑し、警察側は「類がない」と対処に苦慮している様子だ。


事件は今月11日夜、起きた。店じまいをしていた女性店長が2人組の男に誘拐され、犯人は店長の夫に身代金7000万ウォン(440万円)を要求した。通報で警察も捜査を始め、身代金用などに保管していた12億ウォン(7600万円)分の偽造紙幣のうち、ニセの1万ウォン札7000枚分を利用することになった。


“身代金”を入れたカバンにGPS(衛星利用測位システム)を装着し、受け渡し現場には48人の警察官を配置した。身代金と引き換えに女性は解放されたが、偽札を持ってオートバイで逃走する犯人を追跡中に取り逃がしてしまった。


犯人は17日になって、偽札に気付いたらしく、身代金のうち700万ウォン分の偽札を使い、ソウル市内のバイク店で中古バイクを購入。その後、別の中古バイク店で「資金が急に必要になったので処分したい」とバイクを売り払い、現金400万ウォンを受け取った。