速報:セスク・ファブレガス、アーセナルの新キャプテンに任命される!

セスク・ファブレガスは公式にアーセナルの新キャプテンに任命されました!ギャラスのチームメイト批判によるキャプテン剥奪後、新キャプテンに注目が集まっていました。

ヴェンゲル曰く「ギャラスキエフ戦に出場するがキャプテンはセスク・ファブレガスです。」「これは一時的な処置ではありません。この意思決定について特に説明はいらないでしょう。」「この話題はこれで終わりにしよう。メディアの皆さんはチームのプライバシーに多少は配慮して貰う必要があります。」


今週水曜に対戦するCLディナモ・キエフ戦前の記者会見で、ヴェンゲルが明らかにしました。

http://www.arsenal.com/news/news-archive/fabregas-named-as-new-arsenal-captain

Wenger has included the French defender in his squad for Tuesday after leaving him out for the trip to Manchester City at the weekend. He added that, to him, the subject is now closed.


“Gallas will play against Kyiv,” said the manager. “But he will not captain the team, it will be Cesc Fabregas.


"This is a permanent thing. But I don’t think I especially have to explain why. I have given you information but I do not have to explain to you why I make these decisions.


“This subject is now closed. You have to respect a little bit of the team’s privacy.”

感想

ヴェンゲル監督、奥の手を出したな、という感想。
セスクはこの数年、アーセナルのベストプレイヤーだったし、誰もが将来キャプテンを担うと見ていたと思う。あまりに普通にプレーしているので忘れがちだが、まだ21歳。前も書いたがヴェンゲルはキャプテンは別にすることでセスクにプレーに専念させたかったと思う。それがチームの不振、ギャラスの舌禍で早めざるを得なかったということだろう。


正直、今季のアーセナルはCL出場権の4位死守が精々だと思う。今のアーセナルにはハングリーさが失われている。ここ数年の負けパターンは圧倒的に押し込みながら点が取れないとか、グラウンドが悪いとか肉弾戦に持ち込まれたとか、そういうある意味ポジティヴなものだった。ポジティブだというのは「今ヨーロッパで一番美しいサッカーをやっているのはうちだ」という誇りがあった。だが今季はヴィラ戦のようにホームで試合内容でも圧倒される試合がある。プレミアは年末年始の中断もなく、まとまった練習時間が取れない状態では修正も厳しいと思う。


根本的には以下の課題を解決する必要がある。

  1. セスクの相棒となるMF問題
    やはりフラミニとのコンビを後数年見たかった。欧州でも最高の中盤だったのに。アーセナルフラミニの後釜獲得に動いた(シャビアロンゾとか)。でも獲得に失敗したので現有戦力でなんとかすることにした。でもうまく行かなかった、というのが現状だろう。
  2. アデバイヨル以外のポストプレイヤー獲得
    アーセナルのサッカーはMFがどんどん前に飛び出すサッカーだ。そのためにはある程度前でボールが収まる必要がある。フレブが抜けた後、その役目はアデバイヨルが担っている。問題はバックアップのベントナーがポストとして機能しない所だ。サイドに流れたり肝心なときに中にいないことが多い。ユースからシンプソンが上がってくるのを待つ?
  3. ファンペルシをどげんかする問題
    ファンペルシは今、評価が難しくなっている。アンリが抜けた後アーセナルを代表するワールドクラスはファンペルシだと見られていた。事実翌シーズン序盤のスタートダッシュファンペルシの爆発が大きい。ところが負傷による長期離脱の間にアデバイヨルがブレークした上彼自身の調子も戻らなかった。天才肌のつらい所ではあるが、現在の彼は毎試合貢献してくれるというよりは5試合に一回当たるのを待つ、という感じだ。長期離脱がなければ精神的にもプレー的にもアーセナルのリーダーになれる可能性があっただけに彼の処遇は難しい(復活するのか見切りを付けるのか)。
  4. 将来を担える若手CBの獲得
    アーセナルのセットプレーの弱さには定評がある。これは快足型が多くフィジカルや高さ重視のタイプがいないからだ。プレミアのような一対一重視のリーグでは快足型にも長所があるがCLを考えると穴はない方が良い。マイカ・リチャーズのような万能型かカルバーリョみたいなずる賢い(褒め言葉)タイプが欲しい所。