キーガン、プレミアのビッグ4支配を批難

ケビン・キーガンは現役時代にはリバプールなどでリーグ優勝を経験し、バロンドールも取った選手で、今季ニューカッスルの監督に就任している。地元ではアイドル的人気を誇っている監督。


プレミアのビッグ4とはマンチェスターアーセナルリバプールチェルシー。彼らは今季欧州CLのベスト8に4つ、ベスト4に3つ、決勝もマンチェスターチェルシーという圧倒的強さ。プレミアのトップ=欧州全体のトップという構図になっているわけだがシーズン途中色々ごたごたがあっても大体4位までを占めているのは前から不思議に思っていた。後で調べてみよう。

http://news.livedoor.com/article/detail/3626766/

ニューカッスルケビン・キーガン監督は、プレミアリーグを「世界一つまらないリーグ」と称し、その行方に警笛を鳴らしている。


5日にチェルシーと対戦し、0-2で敗れたニューカッスルマンチェスター・ユナイテッドと優勝を争う強豪に敗れた試合後、キーガンプレミアリーグアーセナルリバプールを含めた4強に支配されていると語り、その他のチームには5位以上を狙うチャンスすらないと断言している。


「このリーグは世界でもトップクラスだが、世界一退屈なリーグになる危機がある。来シーズン、ウチが4位を目指すなんて口が裂けても言えないよ。来年も4強は4強のままさ。私がニューカッスルのファンに言えることは、5位を目指して最善を尽くすということだけ。つまり、プレミアリーグの中にある、もう一つのリーグで優勝を目指すということだ。3、4人の戦力補強が出来て、ケガ人がなく、少しの運に恵まれれば、“プレミアリーグの2部”で優勝できるはずさ」

事実:やっぱりビッグ4は強かった

これは現体制(モウリーニョベニテスファーガソン、ヴェンゲル)以降の勝ち点をグラフにしたもの。07〜08は後一試合残っていることに注意。


考察1:ビッグ4と5位との差

  • 優勝ライン(90pt)と5位(60pt)の平均勝ち点差が30もあり何クラブも優勝の可能性がある「大混戦!」みたいな事態は存在しない。アーセナルの無敗優勝、チェルシーのホーム81試合無敗(継続中)みたいな馬鹿げた記録が続々登場する(w。熾烈。
  • 4位(70pt)と5位(60pt)の平均勝ち点の差が大きく、いわゆる4位争いは存在しない。この点はキーガンの指摘通り。
  • ビッグ4以外の成績が安定していないことは、彼らの選手層または体制が安定していないことを示している。
  • ビッグ4と5位とでは平均得点で16点、平均失点で14点の差。つまり得失点で30点も離れており、試合内容的にも格差がある。

考察2:ビッグ4間の格差

  • リヴァプールが明らかに弱い。優勝したこともないしこの4年で得点数が60を超えたのは今年が初めてである。また一般には守備が堅いと認識されているがアーセナル33失点、リヴァプール30失点と実はあまり変らない。つまり取りこぼしが多く勝ちきれない。
  • 攻撃はアーセナルマンチェスターが2強で平均73点。チェルシー68点、リヴァプール58点で攻撃力には明らかな差がある。
  • アーセナルの攻撃力は変動が激しい。MAX87MIN63で24点も違う。守備は毎年33点前後で計算できるので好不調のバロメーターは得点数と言える。
  • チェルシーは実はじり貧である。得点数は年々落ち、失点数は年々増えている。それでも成績を残しているのは計算できるとか効率化とか勝負強さということかも知れないが「守備的」と批難され攻撃的になったはずのチェルシーの得点力が落ちているのは皮肉である(ドログバ不調が大きい?)。
  • マンチェスターについては数字上特に言うことはない。守備は年々改善されている。