メキシコ、アメリカで豚インフルエンザの集団感染、死亡事例が発生

千人規模の感染で数十人が死亡しているとのこと。3月下旬から始まっており、ということは既にあちこちに保菌者が移動している可能性があります。鳥インフルエンザの場合致死性が高いので危険視されている訳ですが豚インフルエンザの場合も死亡例が出ているので注視が必要ですね。

http://www.asahi.com/international/update/0425/TKY200904250051.html

米とメキシコのウイルス、同一の遺伝子 豚インフル

通常、人に感染しにくいはずの豚インフルのウイルスが広範囲に広がったことが確認されたため、感染拡大がいっそう懸念されている。

WHOが明らかにした発生状況によると、メキシコでインフルエンザのような病気は3月18日に最初に確認され、4月になって急増。メキシコのコルドバ保健相は24日の会見で、23日現在、首都メキシコ市でインフルエンザが疑われる例が1004件報告されたと明らかにした。肺炎が少なくとも854例報告され、そのうち59人が死亡した。WHOによると同国中部サンルイスポトシでは24例報告され、うち3人が死亡。米国国境のメヒカリでは4例が報告されたが、死者は出ていない。

http://www.mypress.jp/v2_writers/beep/story/?story_id=1826543
CDCのRichard・Besser博士によると、米国での感染者は7人。疑いを もたれているのが9例だそうです。

米国とメキシコのケースは、たぶん同じウイルスによって発生している という可能性が高いのだが、なぜ米国では症状が軽いのに、メキシコで 多数の死者が出ているのかは不明だ、というコメントがでています。
CDCによると、今回人間への感染を生じさせたのは「豚インフルエンザ・ ウイルスが突然変異を起こしたもの」で、「鳥インフルエンザ・ウイルス、 2つの系統の豚インフルエンザ・ウイルス、人間のインフルエンザ・ウイ ルスが混合されたウイルス株」だそうです。

非常に致死性が高い「H5N1」型鳥インフルエンザ・ウイルスが変異して 人間に感染する能力を獲得し、「新型インフルエンザの世界規模での流行」 が起きる事が懸念されていますが、人間の疾患のモデル動物である「豚」 のウイルスへの監視も怠れないそうです …