Googleのデザインの責任者Douglas Bowman氏が退職

Douglas Bowman氏はBloggerのデザインリニューアルを手がけた著名デザイナー。当時「これ誰の仕事?」と調べた記憶がある。「Stop Design」の運営者でもある。大きめのアイコンなどWEB2.0系デザインの潮流を担った一人だと思う。

その彼がGoogleのデザインの責任者を辞めるらしい。確かにデザイナではない人達から下記のような扱いを受け続けると主観とか感性を否定された気持ちになるのは想像できる。プロとしてお互いの領域を尊重した方がいい。


なお僕個人は今までお仕事したデザイナさんたちの経験から「優れたデザイナはなぜこのデザインでなければいけないかきちんと意図/理由を説明できる」という認識を持っている。この記事を読んだ人がデザインは感性なんだから理由を証明する必要はない、と取ってしまうと悲しい。この記事は(Googleの場合はデータ至上主義という)行き過ぎはなんでも良くない、ということ。

http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20390324,00.htm

グーグルのビジュアルデザイン責任者が退職--データ中心主義に嫌気

そう、Googleでは2種類の青色のいずれかで決めかねたら41の中間色をテストして最もパフォーマンスのよいものを選ぶというのは事実なのだ。先日、境界線の幅を3ピクセル、4ピクセル、5ピクセルのいずれにするかが問題になったとき、自分の意見を証明するよう求められた。このような環境で仕事をすることはできない。そうした些細なデザインの決定を論じるのにはもううんざりだ。


ここで出会った信じられないほ賢く有能な人たちと働けないことを寂しいと思うことはあるだろう。しかし、データの剣で当否を分かつようなデザイン主義を懐かしく思うことはない。