「地デジカ」、自サイトの著作権違反への対応

うむ。訂正すればいいということらしいですよ(笑。

まず民放連について。話題になればむしろ歓迎という短期決戦キャラで二次創作を「認めない」「厳しく対応」ってどうよという話がある。一方某ニュースサイトがわざわざ「二次創作はOKですか?」と取材した経緯があり「元からグレーゾーンな二次創作について正面から聞けば建前論で禁止になるに決まっているだろJK」という批判もあった。

その二次創作を「認めない」「厳しく対応」としていた「地デジカ」サイトがWikipediaを無断引用、改変して著作権違反していたという件。民放連自身が手続き上のミス!というスタンスで「指摘を受けたら削除して訂正。謝罪は不要。賠償も不要。」という甘々な対応をしたことでグダグダ感が加速している印象。

http://www.h-yamaguchi.net/2009/05/post-d4bd.html

うむ。訂正すればいいということらしい

いろんな意味で話題の「地デジカ」、またまた大騒ぎ。萌えキャラ化等の二次創作に「認めない」「厳しく対応」としていたのが、自分のサイトでWikipediaを無断転載していたという(参考1)(参考2)、あまりにもできすぎの展開で「これはわざとやってるんじゃないか」とすら疑いたくなるほど。

--中略--

さて、この一件で「明らか」になったことがある。民放連の、二次創作への対応方針だ。2009年5月8日付のプレスリリースにはこうある。

「What's 地デジカ」(2009.04.27)の一部訂正について

この度、4月27日に公表した資料「What's地デジカ」(2009.04.27)のうち、地デジカとは何かを説明した文章の一部は、フリー百科事典「ウィキペディアWikipedia)」を参照して作成したものであり、その引用・加筆にあたり必要な手続きをとっていないことが判明したため、該当箇所を削除し、同資料を訂正いたしました。

うむ。対応した、以上。単なる手続きのミスだし、謝罪する必要はない、というわけだ。まあ別にわれわれに謝られるいわれはないといえばないが、一般にこういうとき、ポーズでも「申し訳ありません」ぐらい書くのが少なくとも日本では自然だと思うけどな。「信念」があるんだろうな。

でもまあ、これでわかってよかった。これまで二次創作に「認めない」「厳しく対応」としていたから、「訴えられるのではないか」とびくびくしていた方も多かったろう。公正をもって旨とするマスメディアだし、まさか身内に甘いなんてことはあるまい。影響力の差を考えたら、注意義務には段違いの差があるわけだし。つまり、彼ら自身と同じ対応をすれば、民放連としては文句は言わない、という意思の表明ということだよな。

指摘を受けたら削除して訂正。謝罪は不要。賠償も不要。まあ普通というか穏当というか。当初権利侵害に気づかなかったことについては、「不注意」で見逃してくれるだろう。もちろん、別に私は民放連とは縁もゆかりもないので、保証はできないけど。しかし、そうなるとまあ、たいへんだな。1件1件、二次創作を見つけたら、削除要請していくのかぁ。しかしそういうのは次々と出てくるだろうなぁ。そのたびにやるのかぁ。人手もかかるよなぁ。どうするのかなぁ。たいへんだなぁ。