ヴェンゲル、敗戦の弁。

「ヴェンゲル:スタートする前に試合は終わってしまった」これ以外に、何を言うことがあるだろうか?試合開始11分で4点必要な状況に追い込まれたら、戦術云々以前の話。「チャンピオンズのセミファイナルを戦った気がしない」という感想になろうというもの。


これだけレベルの差を見せつけられると、なんとも言えない。二戦通じて点が取れる気配が全然無かった。シーズン中、守備は再構築できたが攻撃は再構築できず。以前のロシツキ、フレブは高い位置でのキープ力、単独突破力があってSBの上がり+自身の突破の選択肢があったけれどナスリ、ウォルコットはコンビネーションやスピードで抜くタイプなので別のアプローチが必要でしょう。見た感じアルシャビンはカカ/ジェラードっぽくドリブルで持ち上がるタイプなのでセスクボランチアルシャビントップ下の4-5-1もアリかと。そうするとアデバとファンペルシのどちらを取るか悩ましい。(怪我人が出て消去法で選択になりそう)。攻撃陣はセスク、アルシャビン、アデバイヨル以外は外れる危機感があるはずで、健全な競争が期待できるのではないか。


守備についてはフォアチェックが緩んだ結果CBが直接相手の脅威に晒される場面が増えた。デニウソン、ソングとも一定の守備はこなせるが気が効くとか闘将というタイプではないのでセスクの相棒問題は根本的には解決していない。守備的MF、SBは補強ポイントだろう。(その意味ではジウベルト・シウバの放出は痛かった)。

http://www.jp-arsenal.com/news/758.html

ヴェンゲル:スタートする前に試合は終わってしまった

いきなり得点を許してしまったことについて

「今夜の最も大きな失望は、チャンピオンズのセミファイナルを戦った気がしないという事だ。10分で試合は決まってしまい、我々は残り80分の間、優れた守備からカウンターを狙うチームと戦う事を強いられてしまったね。良いスタートを切り、その後は全てを賭けてギャンブルに出る事も考えていた。その前に試合が終わってしまった事が最も期待外れだったし、今はそれを飲み込むことが難しい」。

「我々はここまで長く厳しい道のりを歩んできたから、アウェイ戦と同じような今日の試合では失望が本当に大きい」。

「ファンにとっては今夜の試合がビッグゲームになると考えていただろうし、チームを支えて来た人たちに大きな失望を与え、傷つけてしまった。その事が残念でならないよ」。

--中略--
ファイナルへ進むマンチェスター・ユナイテッドについて

「ミスを取り消す事は出来ないし、これもフットボールだ。私は2試合を通して彼らが勝利に値したと言わなければならない。1stレグで勝負が決まる可能性もあったが、我々は今夜の試合で巻き返せるチャンスを得たし、それが出来ると信じていた。 だが、全体的に見て彼らの方が優れていた。彼らの進出を祝いたいし、決勝での幸運を祈るよ」。

「我々は、経験豊富なディフェンス選手を数人失っていたし、それに対処する必要があった。今夜プレーした選手たちを非難したくはないし、これもフットボールの一部だよ。我々はここから立ち直って、シーズンを良い形で締めくくらなければならないし、チェルシー戦でそれに応えなければね。」