ミッドタウンで山中俊治の「デザインの骨格」展

LivedoorReaderのランキングに入って来たので購読開始した。今度ミッドタウンでデザインの「骨」に関する展覧会を開くという。

追記。
山中さんについて調べたら日本を代表する工業デザイナーだったらしい。代表作としてSUICAの自動改札がある。下記「道楽」のインタビューは良記事。

デザインをするために内部骨格の知識は必要

単純な例で言うと「骨格的に無理だろ(w」というポーズの絵にならないために、骨格の知識が必要だ。筋肉の付き方を知らなければリアルなスポーツ選手は描けないだろう。そういうことだ。展示内容もいいようなので行きたい。

動物の骨格に魅せられて

一冊の写真集がある。漆黒の背景に浮かび上がる様々な生物の骨格。生きているときの配列が忠実に再現された白色の物体は、しなやかに連動し、伸び上がり、走り、滑空する。骨という構造体が抽出されることで、生物の持つ躍動感がいっそう強調されているかのようだ。

生物の骨格は、その優美な外観と見事に連携している。全てが一つの細胞から分化して生成されるプロセスを思えば、その関係が不可分なのも当然かもしれない。しかし人工物のそれはどうだろうか。振り返れば、骨格を隠蔽すべく見ばえを恣意的につくってきた行為こそが、デザインだったのではないかという疑念もわく。それでも、デザインの根幹はその製品の骨格にあるのではないかという期待もある。

上の文章は私が2年ぐらい前に「骨」展企画書のために書いた文章の前半部分(全文はここ)です。この文章と一冊の写真集を作家の皆さんに送って作品の製作を呼びかけました。

山中俊治ディレクション「骨」展@ミッドタウン内「21_21 DESIGN SIGHT 」

私たちの体を支える骨の一つひとつに数十億年にわたる生物の進化の歴史が潜んでいるように、「工業製品の骨格」にも込められた意味があります。それは素材の進化を物語り、ものをつくる道筋や、人の思考の骨組みがかたちになったもの。まさにデザインの 骨 ( こつ ) なのです。
本展では、デザイナーとエンジニアの視点を持って活躍する山中俊治を展覧会ディレクターに迎え、洗練された構造を持つ生物の骨をふまえながら、工業製品の機能とかたちとの関係に改めて目を向けます。
キーワードは「骨」と「骨格」。12組の作家による作品に触発されながら、「未来の骨格」を探っていきます。